日本は古来より、水稲栽培を中心に発展してきた農業国であり、稲作において世界に誇る高い技術と知見を培ってきました。しかし近年は、農機具・農薬・肥料などの価格高騰により、稲作だけで十分な収入を得ることが難しくなっています。その結果、先祖代々受け継がれてきた田んぼを守るために、高齢の方々が懸命に農業を続けているのが現状です。
特に、日本の国土の約40%を占める中山間地域の田んぼでは、近隣に十分な就業先が少なく、兼業農家として成り立たせることも難しいため、若い担い手が減少し、限界集落化が進んでいます。
シュペール株式会社は、このような日本の稲作が抱える課題を抜本的に変革するため、当社が提唱する「未来農業」の確立に取り組んでまいりました。日本が世界に誇る農業技術、科学技術、そして長年受け継がれてきた伝統と信頼、農業に対する強い精神を結集し、約10年にわたり、地元農家の皆様をはじめ、農学・工学・理学の博士の方々とともに、稲作の研究開発を重ねてまいりました。
その中で、当社は「みずのゆめ稲」と呼ばれる超矮性・超早性稲の実験栽培を継続し、豊富なデータと技術を蓄積してまいりました。そして今、これまでの研究成果をもとに、さらなる品種改良を進めることで、年間の栽培回数を高め、安定的かつ高効率なお米の生産体制を構築しようとしています。私たちは、世界No.1の稲作の実現、そして「世界一早く収穫できる稲」の開発を目指しています。
このたび、私たちは「未来農業」をさらに進化させ、その仕組みを社会実装していくために、シュペール株式会社を設立いたしました。今後は、3種類の新品種開発をはじめとする研究・事業展開を進めながら、この「未来農業」システムを日本全国へ普及させることで、食料自給率の向上、地方創生、雇用促進、中山間地域の耕作放棄田の再生など、さまざまな社会課題の解決に全力で取り組んでまいります。